生きたお金を使えない社長

会社

本当に生きたお金を使えない残念な社長さんたちがいます。変な所にケチで、使わなくてもいいモノにお金を使う。何で?と疑問に思うのですが、どうも本人は正しいと思っているのです。今日は僕が見てきた社長さんの話をします。

会社にいると本当に色んな所でお金を使っています。複合機の使用料、社有車のリース料、オフィスの家賃、スタッフの給料、交際費、出張経費、などなど。。。。。そして会社は仕事を通して収入と支出のバランスを見ながらお金を使う計画を立てていくのですが、僕の見てきた会社では、このお金の使い方がどうも醜く何で???と思うようなことが沢山ありました。そこで醜いお金の使い方の事例を挙げながら何で?を見ていきたいと思います。

醜いお金の使い方(事例)

1.年間に求人広告を何千万円もかけている。

2.身の丈以上のデモンストレーション機(デモ機)を制作している。

3.家賃が高い都心にオフィスを借りている。

4.外部コンサルタントに高額なお金を払っている。

5.外部からの紹介で採用した人の意見を聞きすぎて行き過ぎる投資をしてしまう。

1.年間に求人広告を何千万円もかけている。

人の出入りの多い会社では年間数千万円の求人費用を支払っているのです。社員の定着率を上げようとする努力をしないのです。何で?と思うのですが、「人を信用していない」のです。去る者追わず。来るもの拒まず。で、その中から、自分に見合った人が入ればラッキーと思っているのです。求人会社、派遣会社、人材紹介会社など様々な媒体を使っているのです。湯水のごとくお金は消えていきます。

2.身の丈以上のデモンストレーション機(デモ機)を制作している。

展示会などに出展する際や自社工場などに自分の作っている機械のデモ機を設置してお客様を招待して実際に使ってもらって、気に入ってもらえば買っていただく目的の為、デモ機を制作しますが、この制作費用に物凄いお金をかけて作らしてしまうのです。普通なら、制作するデモ機の肝の部分を中心に作ってアピールすればいいのに何千万、何億円とかけて作ってしまうのです。見栄ぱっりなのです。

3.家賃が高い都心にオフィスを借りている。

家賃の高い都心にオフィスを構えるのはいいのですが、お客様ファーストでオフィスのレイアウトを考えず、社長室だ!役員室だ!とやたらと個室を作ってしまうのです。肝心な商談コーナーなど本来、都心のアクセスのいい場所に職場を構えながら有効的にオフィスを使えてないのです。

4.外部コンサルタントに高額なお金を払っている。

何故か?生きたお金を使えない社長さんと言うのは外部コンサルタントと言う名前に弱いのか?直ぐに頼ろうとするのです。働いているスタッフを信用していないのです。だからコンサルタントから「○○をした方が良い」「▼△すれば良くなります」などと言われてどんどんお金を使うのです。それで、会社は良くなったのか?と言えば、良くなんかなりません。お金が湯水のごとく消えただけです。

5.外部からの紹介で採用した人の意見を聞きすぎて行き過ぎる投資をしてしまう。

4に似ているのですが、「大手○○会社出身で内の会社に入ってもらいました」と鳴り物入りで入社される御仁がいます。何故か大手○○会社出身と言う経歴に弱いのか。そういう御仁を入社させるのです。全員が全部ダメとは言いませんが、働いているスタッフの気持ちや会社の内情を調べもせず、「○○すれば会社は良くなります。僕が責任者としてやります。」と言って会社から予算を付けてもらって「改革」の名のもとに色々とおやりになります。たいがい「その改革」は失敗するのです。その会社に見合ったやり方をじっくり考えてやらなければいけないのですが、某有名な会社の手法をそのまま取り入れたりして進めようとするのです。ただ、何故か?「その改革」が上手く言ってなくても咎められる事はないのです。多額のお金を使っているにも関わらずです。そういう御仁は上層部に取り入るのが上手いのと、社長は社長で俺も部下を使ってやらしているんだとそれだけで満足しているのです。

さて、このように事例を挙げたらキリがないのですが、「何で?そんなお金の使い方をするの?」そんなお金の使い方をするなら、もっと他にお金を使う事があるんじゃないの?と言いたくなります。又、冠婚葬祭やお祝いの品物を送る時もそうです。何故か?ケチるのです。冠婚葬祭やお祝いの品物を送る時は中途半端にやるよりもしっかりお金を使った方が相手も感動してくれます。今までお世話になってるのですから。酒席の宴を開く時もそうです。何故か?ケチるのです。普通の大衆居酒屋さんを平気でチョイスするのです。それでは相手は感動してくれません。何の為にお金を使っているのか?考えて欲しいのです。それは相手から色んな情報を聞きたい。もっと親睦を深めたい。と言うのが目的なのですから、それ相応のお店をチョイスすればいい事なのに、何故か?ケチるのです。

何でもいいから送ればいいだけだろう!タダで飲み食いさせるのだからいいだろう!お金使っているのは内なんだからじゃないか!と言うような感覚なんです。仕事に言い換えれば「やっつけ仕事」なんです

そして、変な現象が起きます。社長がそのようなお金の使い方をするので、周りの取り巻き連中も同じような使い方をするのです。怖いですが、それが会社のスタンダードになるのです。何で、このお金を使うのか?このお金を使って何を実現したいのか?お金を使う意味や理由を理解していないのです。いや、理解しようとしないのです。

生きたお金を使えない社長さんの考え方を直す薬はあるのですか?と質問されたら、回答は「薬はありません。自分で気付いてもらうしかない。」となるのです。

お金を使うことは、とても難しい事なのです。汗水流して稼いだお金をもっと大切しなければなりません。生きたお金を使えない社長さんと言うのは、いざ、本当にお金を使わないといけないタイミングまでも見逃してしまうのです。

今日はここまでです。最後まで読んでくれてありがとうございます。

今日も一日良い日でありますように。

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