実は実力ある者より自分の言う事を聞く人間が出世する(これで本当にいいの?)

会社

僕は若い頃から出向・転勤、さらには転職も経験し、色んな場面を見てきました。その中で今日のテーマである「実は実力ある者より自分の言う事を聞く人間が出世する」ことについて書いてみたいと思います。

会社に入ると出世する人たちの大半は、上司から見て「自分の言う事を聞く人間」が出世していたように思います。それは、今ある自分のポジションを追い抜かされたくないからです。だから自分の言う事を聞く人間を引き上げるのです。みんな自分が可愛いのです。でもそれがサラリーマンとして生き抜く姿かもしれません。限られたポストでは、少ない椅子取りゲームのような出世競争を勝つ為の唯一の行動なのかもしれません。出世した人間も同じように「自分の言う事を聞く人間」を出世させる。この繰り返しがバブルが崩壊してから今まで、この数十年の実態だったんだと思います。

この本能は、大小の会社に関わらず共通して言える事なんです。本来、アグレッシブに活動しなければならない中小零細企業の方が出世する為の手段として、このような傾向が強いケースもあるのです。

ただ、そんな出世条件を早くから察知している人間もいるのです。自分が本当に会社の為にやりたい事は、出世してしかるべきポジションに就かないとやりたい事も出来ないと考えている人たちは、上司に歯向かうことなく従順にして自分がしかるべきポジションになるまで我慢して上司に使えるのです。要するに会社に対して危機感を抱いている人たちです。

ここ数年、倒産する前に廃業をする会社も増えているので、何とも言えませんが、会社に対して危機感を抱きながら何とか出世して、しかるべきポジションで本来の自分の姿に戻って活躍している人がいる会社は生き残っていて、逆に上司に気に入られる事を優先している。要するに自分の事ばかり考えていて、世の中の動向や会社の将来性を見て考えてこなかった人が出世した会社はヤバイ状況になってるように見えます。

ただヤバイ状況でも世の中はコロナ禍で政府から雇用調整助成金などの支援金で逆に生き延びている会社もあると思います。でも、永遠に続く訳ではないので、本当の意味での山場はこれから来るのです。

終身雇用の維持が難しいとか、ひとつの会社に一生勤める時代が終わったなどと言いながら、いざ転職活動すれば、「退職理由」や「転職回数」をこだわる会社ばかりで、言葉と実態は全然違うことが分かります。そんな風潮ですから「自分の言う事を聞く人間」を引き上げておこうとする考えが出てきてもおかしくありません。

尊敬する僕の見てきた実力のある方と言うのは、社内のこのようなドロドロした部分に我慢出来ず退職し、次の新たな転職先に悪い条件で入社したのにもかかわらず時間が経つと、結果的にそれなりのポジションと報酬を得ていると言うことなんです。単純に仕事が出来ると言うだけではなく、ドロドロとした出世競争の中で揉まれて人間的にも優しさとしなやかさが身に付き返って人間的にも一皮剝けていたのです。勿論、今の時代を責めたりもしません。

今日は「実は実力ある者より自分の言う事を聞く人間が出世する」をテーマに書いて見ました。いかかでしたか?お気づきの方もいると思いますが、こんなんで出世していく会社は残念ながらもう終焉を迎えようとしています。

将来の事を考えるのではなく、今の自分は何?答えが出なくても考えてみる時間を取って下さい。少しずつですが、色んな考えが出てくるかもしれません。又、考える事で同時に少しずついい方向へ自分の意識も変わっていくと僕は信じています。

今日はここまでです。最後まで読んでくれてありがとうございます。

今日も一日良い日でありますように。

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