社員を信用出来ない社長

会社

今日は、以前、自分が働いていた会社の社長について話して見たいと思います。決して否定するような内容ではありません。会社を切り盛りするのは大変だし、社員に給料を払うのだって大変です。ただ社員を信用出来ないと言うのはある意味どうかな?と考えさせられてしまうのも事実です。

24時間365日と言う言葉がぴったり合う社長でした。1日も休むことなく会社に来て朝から晩まで仕事をしているのです。

正直、凄いと思った反面、身体大丈夫?とだんだん心配になっていきました。

僕は中途入社でしたので、まずは、会社の生い立ちなども含め、仕事の合間に諸先輩方々から色々と会社の事を聞いてみました。

そうすると、社長の右腕になる人たちがいないんです。みんな途中で会社を辞めているんです。離職率が物凄く高く、会社の骨格みたいなものがないんです。全てその都度、社長が全部決めているのです。言い換えれば組織がないのです。

この時、良くここまでこの体制で会社が続いてきたな~。と思いました。(おそらく社長も若いし自分で何もかもガンガン出来るので勢いがあったんだと思います)

本当に、会社って入社して見ないと実態は分からないな~。と、この時ほど、思った事はありませんでした。

でもと言うか、やっぱりと言うか、案の定、会社の中のクオリティーは下がる一方なのです。せっかく仕事を覚えても社長のワンマンな考え方についていけず途中でリタイアする人が多いので、会社を辞める新しい人財を取るの繰り返しなので、会社のクオリティーが上がらないのは当然なんです。

組織が無い状態の会社と言うのは、社長が頂点で後は、役職が付いていても、社長から見たらみな同じなのです。指示は社長からの一方通行です。その指示が一貫性あれば、いいのですが、ころころ内容が変わるので結果的にみんな振り回されているのです。

社長に意見を言っても当然、聞き入れてくれません。そもそも聞く耳がないのです。ボーナスも出ない。福利厚生も良くない。ただ、みんな直ぐに辞めないのは、就職先を探してから辞める事を考えているので、ほとんどの人たちが腰掛状態になのです。

勿論、中には何年も辞めないで会社に留まっている人たちもいます。その人たちの気持ちはと言うと、転職活動が面倒くさい。黙って働いていれば給料貰えるから「楽」だと考えているのです。又、社長から何か言われた時は「ハイハイ」と言われたことを適当にこなしておけばいいと思っているので、会社に対して「苦」を感じていないのです。

社長本人はと言うと、辞めたか辞めればいいと言う考えで、求人に年間何千万円もかけるのです。

まぁ何だかんだ言っても、このような会社が存続出来ているのも仕事があるからです。世間から見たらブラックかもしれませんが、残っている社員はある意味、居心地がいいのです。会社って中々潰れないと言うのも何となく分かるような気がします。

肩や給料安いし、社長が○○だからとか!この会社では成長出来ないとか?野心や向上心がある人には耐えられないのかもしれません。

このような、会社で僕が感じたのは、改めて人それぞれ本当に生き方や考え方が違うし、ブラック会社であってもブラックと感じて働いている訳でもなく、逆に居心地がよくなってしまうこともあるんだな~と感じました。ただ、本当に会社の未来を考えた時は、既に限界にきていることを感じていました。それはいくら社長が優秀でも全部に目が行き届くことは出来ないと言うことなんです。人は募集すれば、このご時世ですからいくらでも人は取れるとは思います。中には優秀な人が入社してくれるかもしれません。

但し、社員を信用出来ない社長と言うのは残念なことに、優秀な社員の見極めが出来ないのです。おそらくみんな同じレベルに見えてしまっているんだと思います。口では「人を育て会社を大きくするんだ」と言うのですが、人を育てるのが苦手なのです。本当に欲しい人財は自分の言う事を聞く人間なら誰でもいいのです。

ちょっと考え方を変えてもらえば直ぐにいい会社の仲間入りなのにと思ってしまうのですが、そうならないところに、人の心に深く絡んでいる「欲」や「感情」がうごめいているんだな~とつくづく感じました。

今日はここまでです。最後まで読んでくれてありがとうございます。

今日も一日良い日でありますように。

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