社員が辞めても代わりはいくらでもいるという危険な考え方(仕事が出来る人が辞めた時)

会社

会社に入ると当然ながら色んな事情があって辞めて行く人たちがいます。そんな辞めて行く人たちを尻目に「代わりはいくらでもいると言う考え方」は、実は危険なんです。今日はこのテーマで話をしてみたいと思います。

会社に入るとこんな場面に遭遇しませんか?

(場面1)

「B君が辞めるって噂あるけど、本気で止めないで大丈夫?」

「B君辞めると今、B君が抱えてるプロジェクトヤバくない!」

「誰に引き継ぐの?」

「どうもE君みたいだよ」

「えっ大丈夫?E君には荷が重すぎない?」

(場面2)

「今まで、ZC部署を率いてたA部長が会社辞めるそうだよ!」

「後任は?どうもK氏が部長に昇格する見たい。」

「えっマジ大丈夫?言っちゃ悪いけど、K氏はZC部の事業内容を把握していないし物事をはっきり言う人だけど、全体が見えてないから大丈夫なのかな?」

どうでしょうか?このような場面に出くわした事ないですか?会社で働いていると確かに色んな事情で辞めていく人はいるのですが、会社って辞めて行く人には凄く冷たいんです。それは仕方のない事かもしれません。辞めていくのですから。。。。

ただ、会社として辞めて行く人が今まで取り組んでいた仕事に対する姿勢などを十分に理解して丁寧に引継ぎをしなければならないのに、この部分を残念なことに疎かにする傾向が多々見受けられるのです。

当然、会社ですから、みんな社内のルール(マニュアル)を守って仕事をしているので、辞められても会社には、今までの資料などが残っているから何とかなると思うかもしれませんが、「この何とかなる」が一番危険なワードなんです。

いくら社内のルールが厳格化されていても、個人個人で仕事に対する思いの深さは違うのです。仕事に対する取り組む姿勢、お客様との距離感、社内や協力会社に対する気遣いなど。。。実は、「ここの見極めをしっかり付けて置かないと」数年後、とんでもない状況に陥るのです。

不思議なもので、辞めた人の仕事を引き継いだ人は、引き継いだ当初は何の不憫もなく仕事が進む為、上手く言っていると思ってしまうのです。

実は、これは錯覚なんです。前任者のこまめな仕事のお陰で辞めて行った後もしばらくは、その雰囲気と環境が浸透しているので、あまり問題が発生せず一定期間は無難に過ごせているだけなのです。

一定期間が過ぎた後、新たなテーマや課題に取り組んで行こうとした時に、本人はマニュアル通りやっていたとしても、どうしても前任者との仕事に対する取組みの違いが鮮明になってきます。(マニュアル(ルール)と言ってもやっぱり人間がやる事なのでそこにはどうしても個性が出るのです。)

ここで自分のやり方にどうしてもこだわる人は強引に自分のワールドに周りも引き込もうとします。上手くいけばいいのですが、僕の経験では上手くいかないのが、ほとんどなんです。前任者の色を消したい気持ちは分かりますが、前任者の仕事の進め方にお客様も含め周りの関係者も「心地よさ」を感じていると、そこに亀裂が生じます。この亀裂が大きくなると自然と仕事が消えていくのです。これも不思議なくらいに。。。

自然と仕事が消えていく現象と言うのは、例えば、川の水は流れていますが、だんだんとその川幅が小さくなっていきます。それでも水は流れているので、あまり違和感を感じない感覚なんです。だから感覚として気づかない。(主要な注文が減って来たり、注文間隔が長くなってきている)

「社員が辞めても代わりはいくらでもいる」と考えていると何もかも最後は失ってしまうのです。良く今まで順調に行っていた事業が急に業績が悪くなる。それを時代の流れでしょうがないと言う人がいいますが、本当にそうでしょうか?小さいかもしれませんが、一人一人が一生懸命仕事をやってきた積み重ねの重みを大切にしてこないから起こるのです。時代の責任ではありません。

だから今、気づいて欲しいのです。後を引き継いだ人たちにあらためて仕事の歴史、重み、次の世代へどうやってバトンを繋げていけばいいのかを。。。。

本当は代わりなんていないんです。その時点でリセット(白紙)なんです。自分の世界を築いたり周りの人たちが「心地よい」と感じてくれるようになるまでは、努力して踏ん張ってやっていかないといけないのです。

今日はここまでです。最後まで読んでくれてありがとうございます。

今日も一日良い日でありますように。

コメント

タイトルとURLをコピーしました