マネージメント能力

会社

今日は僕の経験から僕が考えるマネージメント能力について書いて見たいと思います。

ひと昔前、高度成長期~バブル時代は先輩、上司に対して意見や逆らう事を許さないそんな風潮があったのではと思います。但し、そんな上司・先輩でも仕事に対しては凄く真面目に向き合いそれと同時に物凄く熱心に勉強をしていたので、ある意味、尊敬もされていたんだと思うのです。又、高度成長期からバルブの時代は仕事があり活気もあったんだと思うのです。(これは諸先輩から昔話を聞いた話ですが・・・)

常に仕事があった事が大きいんだと思います!!

時代が流れて、バブル崩壊、リーマンショック以降はと言うと、会社が倒産したりして、世の中のマインドも保守的な気持ちが強くなっていたのと、仕事の方も昔のようにモノやサービスを提供すれば売れる時代から知恵を絞らないと売れない時代に突入し、さらには、パソコンや携帯電話の発達で、良いニュース、悪いニュース、フェイクニュースの情報が様々な所から簡単に目や耳に出来るようになり、マインド的にはどんどんネガティブな方向へと流れていったんだと思うのです。

この2つの時代の背景を考えて見ると・・・・

高度成長期~バブル時代は仕事をどのように回すか、どんな生産設備が一番最適化なのか、どんな人員配置が最適なのか?あくまでも仕事がある前提で色んな改善がされてきたのだと思います。

逆に・・・

バブル崩壊、リーマンショック以降の時代はどうしたら注文が取れるのか?どうしたら消費者が感心をもってくれるのか?と言うように、常に仕事が来る時代ではなく、モノやサービスをどうやって売っていく時代になってしまったんだと思うのです。仕事もそれに合わせて余剰人員の削減(俗に言うリストラ)、最小限の人員でどれだけ効率よく仕事を回せばいいか?これを前提に改善されて今に至っているんだと思うのです。

このように前提が違うので、マネージメントも当然ながら違うのです・・・

高度成長期時代のマネージメントはどちらかと言うと仕事が忙しいので、管理職はみんなのモチベーションや結束力を上げる為に食事に誘ったり飲みに行ったりして、とにかくコミュニケーションを大事にしていました。売上の方は仕事をこなせば数字が付いてきたので、極端な言い方ですが、あまり気にすることはなかったのです。

逆に

バブル崩壊、リーマンショック以降のマネージメントはどうやって数値を積み上げるか(受注、売上、利益)をこれが課題となっていた時代なのです。モノやサービスを提供すれば売れた時代から何か知恵を絞らないと売れない時代なのですが、結局は薄利多売から薄利小売へとなっていき、利益を確保する為に、給与・ボーナスの削減、人員整理が横行するようになり、社会全体が委縮していってしまったのです。世の中の風潮も自己中心的になり値引圧力、強要的な物言いなど非常に複雑で冷たい雰囲気になっていったんだと思います。

又、超情報化時代になり、会社の評判、不正、誤魔化し、パワハラ、セクハラなどが直ぐに明るみとなる今、会社も当然ながら今まで以上にコンプライアンスを徹底させる事で防衛を図るようになっていったのです。挙句の果てには勝ち組、負け組と言う言葉も横行し、ますます生きずらい世の中になっていたんだと思うのです。

ただ、バブル崩壊、リーマンショックから失われた30年と言われますが、その時代が長く続いた事もあり、今ある世の中が「普通」になってしまった感はあるのです。多分、順応してしまったんだと思うのです。

こんな時代の変遷があっての今、求められるマネージメント能力は?となるのです。

人事考課など人事評価システムも確立された?感はありますが、やっぱりこのような人物像が必要なのかなと思うのです。それは・・・・

1.会社と約束した目標設定を守ろうと努力出来る人。

→毎年、目標設定を会社と約束をして、それを達成出来るように色々と策を講じていくのですが、100%達成出来ればいいのですが、未達成に終わる時もあります。その時でも最後まであきらめずに頑張れる(踏ん張れる)人が必要なのです。管理者が諦めたら、そこで終了してしまいますから、ピンチの時に「本来の姿」=リーダーシップがあるかないか分かるのです。

2.会社の規則は守らなければいけないが、ただ、守るのではなく規則などで行き詰った時にはいい意味で解釈して前進出来る人。

→せっかく部下がいい知恵を絞っていい仕事が出来そうなのに、会社の規則にひっかかり中々上手く行かない時などに、いい意味でその規則を解釈して会社から「GO」サインをもらってくれる管理者のことをいいます。そのような管理者の姿を見れば部員たちのモチベーションは上がります。そんな管理者に魅力を感じみんなついていくのです。

3.部員、一人一人の個性を熟知し良い所を伸ばせる人。

みんな人間ですから得手不得手はあります。良い管理者はダメな部分を指摘するのではなく、良い部分をさらに伸ばそうと考えてくれるのです。野球やサッカーを見ていも分かるように人には個性があります。守りが得意な人、攻撃が得意な人がいるように会社だって同じなのです。その個性を熟知することで、無理のない指導が出来るのです。

4.型にはめようとせず臨機応変なチーム編成が出来る人。

「3」とも関連してくるのですが、見てると管理者の中には、頭が堅いと言うか、変なこだわりがあるのか、自分の型にはめようとする管理者がいます。「こうやれば上手く行く!」「このようなチーム編成が一番最適なんだ!」と言うように、一人一人の個性や能力を見ようとせず、自分の思いのままに進めようとするのです。そうなると、どうしてもチーム内は硬直化してしまいます。柔軟性がなくなるのです。そのような部署は外から見れば分かります。上司の目を気にして仕事している。笑い声や活発な意見交換などがないのです。逆に、一人一人の個性や能力を十分に発揮出来るチーム編成をするとのびのびと仕事をしてくれます。そうなると自然ともっと自分は仕事を覚えたいとか、自分もあの人がやっている仕事にチャレンジしたいとか、いい意味での欲求も高くなり、結果的にチーム全体のレベルが上がるのです。

5.管理者自信が柔軟で人の話に良く耳を傾けられる人。(新しいことに貪欲)

部下や協力してくれる関係者の意見を真剣に聞いてくれて、良いと判断すればその意見を採用してくれる人なのです。こうなると益々部署の中は風通しがよくなります。自然といい方向へと流れていくのです。もともと新しい技術やサービスを取り入れる事には抵抗がなく、良いと思えばどんどんやろうと言う前向きな人なんです。

6.管理者自信が丁寧に仕事出来る人。

仕事内容の大小、契約金額の大小に関わらず、どんな仕事でも手を抜かず時間の許す限り丁寧に仕事をする人なんです。丁寧に仕事している人って、意識しているかしていないかは分かりませんが、どうやったらお客様とかそれに関係する人たちが喜んでくれるか、又は満足してくれるか、を考えながら仕事しているんです。だからこそ「丁寧に」を心掛けているのです。そんな姿を周囲の人たちは何だかんだ言っても管理者ですから見ています。その仕事ぶりを見て真似したり盗んだりする輩も出てくるのです。一人が管理者の真似をして丁寧に仕事すれば、その他の人たちも「自分もなるべく丁寧に仕事しよう」となって以心伝心していくのです。

このように、僕が思うに今、求められているマネージメント能力と言うのは、「人間力のある人」なんだと思うのです。世の中は確かに変わったと思いますが、本質的な所は変わっていないんだと思うのです。モノでもサービスでも売れるものは売れる。これは昔も、今も、実は同じなんです。ただ違うのは、情報の伝達速度と海外の企業もどんどん日本でビジネスを展開しているので、そのテンポがメチャクチャ速くなっただけなんだと思うのです。「売れるものは売れる」勿論、安くていいモノです。ここって昔も今も変わらないと思うのです。とすると、やっぱり頭が堅い人、素直でない人、人の意見に耳を貸さない人はマネージメントをさせるには難しい人と言わざるを得ないと言うのが、僕の意見なんです。

最後に「人間力」のある人と言うのは、観察力があって、どうすれば、みんながやる気や楽しさを持ってもらえるかを常に考えていて、色んなアプローチをしながらコミュニケーションを取って盛り上げてくれて、尚且つ、思いやりがあって、どんな仕事でも自ら楽しく明るくやることを心掛けていても、決して見返りを求めないし、投げやりにならない人、このような人が「人間力」があると僕は思うのです。

今日は、非常に難しいテーマでしたけど、どうでしょうか?これは、あくまでも僕が長年、会社員として見てきて感じてた事なんです。少しでも参考になれば幸いです。

今日はここまでです。最後まで読んでくれてありがとうございます。

今日も一日良い日でありますように。

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