人を育てられない会社の特徴

会社

「企業は人なり」とは言いますが、まさにその通りだと思います。ただ、人を育てられない会社と言うのは、どういう訳か似ているんです。そんな会社の特徴を挙げながら、どうすれば、そこから脱却出来るか考えていきたいと思います。

人を育てられない会社の特徴

1.育て方の考えが間違っている。

2.外部委託として教育専門業者に任せすぎる。

3.新入社員、中堅社員及び中途入社組に対して早く結果を求めようとする。

4.せっかく優秀な社員がいるのに、その社員に教育を任せようとしない。

他にも色んな特徴が考えられますが、自分が見てきた中では、この4つの特徴が人を育てられない理由の上位だと考えています。では具体的に見ていきましょう。

1.育て方の根本的な考えが間違っている。

新入社員・中堅社員・中途入社員など様々な人たちが日々働いていますが、各個人に焦点をあてて、会社として将来、どのようなポジションに就いて欲しいのか?逆に本人の気持ちはどうなのか?面接した上で一人一人の個性(性格)に合わせて教育していこうと言う丁寧さがないのです。凄く面倒くさいし、時間もお金もかかる事なので、大変ではあります。ましてやその部署を任せられているマネージャークラスの負担は可なりの重さになります。ただ、ここを丁寧にやらないと結果的に「あいつはダメだ!使えない!」となり、その部署としてもチーム力のUPに繋がらないのです。勿論、その時その時で会社が求めたい人物像や本人の気持ちも変わっていくので、繰り返し繰り返しやる必要があるのです。

2.外部委託として教育専門業者に任せすぎる。

教育を外部委託に任せる会社があります。決して悪いことではないと思います。但し、任せすぎると本来の目的から逸脱してしまうケースが見受けられます。本来、会社教育は会社の歴史・文化・慣習などを考慮しながら教えていかないと会社が望む人物像には近づく事は出来ません。教育専門業者に任せると、その会社の歴史・文化・慣習を理解した深い教育を望むのは難しいのです。世間一般の倫理観、道徳観を外部に任せるのは非常に良い事だと思います。ただ、深い部分、具体的な仕事に直結するような部分の教育はやはり社内でやるしかないのです。この線引きを理解しないで、ただ単に外部委託すると上手くいかないのです。

3.新入社員、中堅社員及び中途入社組に対して早く結果を求めようとする。

普段の仕事からも言えるのですが、結果を早く求めすぎる傾向にあります。本人たちに対する過剰なプレッシャーは、本人を委縮させ仕事の楽しさや喜びを奪い取ってしまいモチベーションの低下を生みます。ある程度、自主性を重んじて伸び伸び仕事をやらしてあげる職場環境作りにマネージャークラスは腐心しなければいけません。勿論、間違った方向に進んでいる時は軌道修正をしてあげるのです。その繰り返しで少しずつ成長させていくんだと言う親心が欲しいのです。

4.せっかく優秀な社員がいるのに、その社員に教育を任せようとしない。

これはその部署を纏めているマネージャークラスに問題があります。誰の下で学ばせるのがいいか?その人選です。普通であれば、人間的にもしっかりしていて、仕事も出来る人に教育係を任せるのがスジなのですが、得てして、これをしない人たちがいます。被害妄想的な部分や大人げないですが好き嫌いで、あいつの下だと自分の思っているような人にはならない。あいつに潰されてしまう。あいつに育てることは不可能だ。と勝手に判断しているのです。挙句の果てには教育係を平等と言って当番制にしたりするのです。これでは、教えられる方はたまったもんじゃありません。人に教える事に不向きな人はいくら仕事が出来てもいるんです。そんな人の下で学ばせても学んでる本人が腐るだけなのです。OJT教育ですから非常に重要な教育の場なのです。が、悲しいかなこんな事が教育現場では起きているのです。

どうでしょうか?僕が見てきた残念な教育現場です。

何度も言いますように人を育てるのは時間もお金もかかります。丁寧に育てても本人たちが会社を辞めてしまう可能性だってあるのです。このジレンマに苦しむことは致し方のないことですが、だからと言って、いい加減な教育では人は育ちません。

又、人を育てる事は教える立場の人たちに取っても日々勉強しなければならない事を意味しています。それは世の中の変化に対応した教えも必要になるからです。

(マンネリでは通用しないと言う事です)

モノやサービスを売るのが難しくなっている時代だからこそ、人を育てチーム力UPを図り、全員で知恵を絞り行動していかないとモノやサービスが思うように売れないんだ!と言う意識を強く身体の中に染み渡らせていかないといけないのです。じゃないと会社も個人も成長しないのです。

僕も転職組ではありますが、新入社員からの初めの10年間は同じ会社で上司・諸先輩方々から倫理観・道徳観も含め仕事を教えて頂きました。特に仕事にはどんな仕事でも意味がある事を丁寧に教えてもらいました。

例えば→モノづくりにおいて、○○部品が何故、ここについているのか?分かるか?その昔、その部品がまだ採用されていない時、沢山のトラブルが発生してお客様にご迷惑をかけた経緯があるんだ。困った挙句試行錯誤しながら改良した結果、○○部品がそこについているのさ。ただ新製品では、苦い経験を生かして○○部品を使わずに違う構造に変えて販売しているんだ。ひとつひとつの採用されている部品の意味を理解したからこそ、より良い新製品が生み出されているんだよ。物事の本質はそういう所にあるんだよ。と教えられた経験が、その後の自分の会社人生において、仕事に対する向き合い方や考え方のベースになっていることは、間違いありません。今でも感謝しています。

人を育てる大切さを僕自身、身を持って体験したからこそ、伝えたい今日のテーマなんです。

今日はここまでです。最後まで読んでくれてありがとうございます。

今日も一日良い日でありますように。

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