「新規のお客様を開拓しないと会社は発展も向上もしないんだ!」と言っている会社があります。ただちょっ内情を覗いてみると、年々業績が落ち込んでいるのです。このような会社に限って、昔からお世話になっているお客様を粗末に扱っているのです。聞いて下さい。
業績の悪い会社の状況は・・・
・新規のお客様を開拓し、契約に結び付けても利益率が悪い。
・昔からのお取引のあるお客様との取引金額が年々、落ちている。
・社内の雰囲気が暗い。
そんな中で、既にお取引のある会社の事には、あまり気を掛けなくなっているのです。
何故か?
「もうこれ以上、このお客様からの注文は増えない」と考えているのです。と言うか決めつけてしまっているのです。
それでも、まだ創業社長や創業時からの社員が残っていれば、初めて、そのお客様とお取引をさせてもらうまでの苦労やお世話になったことを身体で覚えているので、僅かながら大切にしなければと言う思いは残っているのですが、代が変わると、もう、そんな事を考えることすらなくなっているのです。
勿論、お客様の担当者も変わっているので、昔の関係性を引きずっていてもしょうがないでしょ!と考える方も多いかもしれません。確かにそうかもしれません。
でも本当は、チャンスって身近にあるのです!
お取引している会社をつぶさに観察してみてください。
・お取引している会社の中に、毎年、増収増益を達成している会社があるはずなのです。
・増収増益とはいかなくても堅実で常に黒字経営をしている会社もあるはずです。
そう言う会社は現状に甘んずることなく、色んな面で思考錯誤しながら新しい事に取り組んでいるのです。自社の成長と社会貢献の為に。
・新しい製品の販売。
・新しサービスの提供。
・新しいビジネスモデルの構築。
・新しい素材の開発。etc・・・・・
お取引している会社の先には、その会社のお客様がおり、又、その先にもお客様があるのです。業績がいい会社は、「お客様からお客様への認識が強く」何かしら企業努力をしているのです。
チャンス??チャンスは身近にあると言うのは、、、、、
お客様は新しいプロジェクトについて、ベラベラしゃべるわけではありません。ただ、もしかしたら、お客様にこんな事言われてませんか?
(例1)
御社は○○出来る?
いや、ちょっと難しいですね
(例2)
こういうモノが欲しいけど、探してくれる?
はい、探してみます
後日電話にて・・・・・・・
もしもし、◇◇会社の○○です。この間、質問の頂いたモノですけど、探したんですが、内では手に入らないみたいで、すいません。お役に立てず
(例3)
今度、あなたの所で作ってもらった△〇装置をこんなふうに改造したいんだけど、どのくらいで出来る?
少しお時間を頂いて検討させて下さい
後日電話にて・・・・・・・
この間の改造の話ですが、今、使用している部品が変わっていて、改造はちょっと難しいです。新たに作るのであれば、可能なんですが
(例4)
あなたの会社の担当外とは思うけど、この案件やってみない?
自分の会社ではちょっと難しいです。すいません
とまぁ!あまり深く考えず、あっさりと断っていませんか?チャンスって実はこんな所に潜んでいるもんなです。
そうやって、さらにお取引が大きくなっていくのです。
ここを理解出来ない会社は少しずつ下り坂を転がっていき、行き詰ってしまうのです。
こういう話をすると、必ずって言うほど、「そんな事分かってるよ!当たり前だろ!」と言うのです。こんな会社に限って、昔からお取引のある会社を大切にしていないのです。
残念ですが、僕が見てきた業績が悪く中々立ち直れず、もがいている会社と言うのは、本当の意味で分かっていないのです。大切にする意味をお客様と一緒になって自分たちも成長していくんだ!と言う意味を・・・・だから、このようなチャンスを逃しているのです。いくら新規のお客様を開拓しても同じなのです。
素直な気持ちを持っているか?聞く耳を持っているか?静かに耳を澄ますことが出来るか?逆に過去の経験則から物事を自分の解釈だけで決めつけていないか?業績が悪く、なかなか浮上のキッカケを掴めないが会社の人たちに考えて欲しいと思って今日は書いて見ました。
今日はここまでです。最後まで読んでくれてありがとうございます。
今日も一日良い日でありますように。
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