社歴の長い人は有利?

会社

「社歴の長い人は有利?」と言うテーマで今日は書いて見たいと思います。

求人なんかを見ていると中途入社のハンディなしとか?実力主義とか?色々書かれていますが、実際の所どうなのか?よくよく見て見ると、やっぱり日本独特の慣習と言うか伝統がまだまだ、いい意味でも悪い意味でも残っているんだな~と言うのが分かります。

*日本独特の慣習・伝統→長く会社に勤めている人=忠誠心がある。文句を言わず黙って仕事をする。忍耐力がある。裏切らない。・・これが会社のベースになっている・・

特に人事関係を見れば分かります。なんだかんだ言って社歴の長い人=生え抜きの人の方が圧倒的に出世しているケースが高いのです。

何故か理由は分かります。

・長年、会社の為に尽くしてくれた。

・会社の事を良く知っている。

・安心出来る。

・野心がない。(誰かを蹴落とすことはない)

大半の理由が、このような事なんだと思うのです。

否定をするつもりはありません。多分、逆の立場であれば、(自分が誰を上に引き上げようと考えた時に)同じような事を考えると思うからです。

実はこのような考えに陥るのは、いつもどおりの仕事が安定的にお客様から注文を頂けているからなんだと思うのです

当然ながら、社歴の長い人が出世していけば、「会社として暗黙の了解みたいな形が出来上がり、次の次は自分が出世出来るな!」と言う将来像を描く流れがみんなそれなりに出来て、そのような人事が何年も続けば、それが安心感となるのです。

言葉は悪いのですが、能力なくても1回は課長、1回は部長になっていけるのです。ある意味、良い環境、良い時代の流れだったのかもしれません。

ただ、モノやサービスの流れも国内だけにとどまらず、製品やサービスなども、どんどん新しく変わっていく中で、新たなモノやサービスの脅威!新たな競合会社が現れたりすると、今までのような会社の形、流れでは、太刀打ちできなくなってきているのです。特に業績が低迷している会社ほど、旧態以前とした会社のベースから脱却しないと、復活するのは難しい時代になっているのですが、なかなか、昔ながらの会社のベースがこびりついていると、そこから抜け出せないのが現実なんです。

当然、会社の業績が低迷すれば、会社だって色々な改革をしようとします。組織を見直したり、人事を見直したり、時には、精神論的に社員にハッパを掛けたりして、何とかしようともがくのです。

それでも、なかなか会社が上向かないケースがあります。それはやっぱり、昔からの会社のベースから脱却出来ないからなのです。

・業績が低迷しているけど、何とかなるだろう!

・色々な改革をやってもあまり効果ないだろう!

と、まぁ~危機感がないのは、今までの会社の形、流れが身体に染みついてしまっているのです。

社歴が長い人ほど、どっぷり染みついているケースが多いのです。

このどっぷり染みついた垢を落とすのは、結局、一人一人が「意識」を変えていくしかありません。誰かが「社員一人一人の意識を変える事は不可能」なのです。

それでも、社歴が長い人が有利なのは、会社から見ればやっぱり、「忠誠心がある」「裏切らない」と言う先入観があるんだと思うのです。

一方で、リストラ、左遷、早期退職など業績が低迷すると、必ず出てくるキーワードですが、そもそも「リストラ」「左遷」「早期退職」をしなければならなくなったのは、そのような会社のベースを作ってしまった会社側にも責任があるのです。

要するに都合のいい人間を生み出したのも会社なのです。部下のいない「担当部長」「担当課長」と言う肩書が増えたのも、その結果だと思うのです。

仮に社歴が長い人が有利ではなくなっても、今度はこんな人たちが選ばれます。

・忠誠心がある。

・裏切らない。

やっぱり、こんな人たちが選ばれていくのです。何故?

選ぶ方だって人間です!変に反骨精神をもって果敢に挑戦している人、問題意識を持って常に行動力がある人や人望もあって仕事が凄く出来る人を管理職などのポジションに引き上げてしまうと、ゆくゆくは自分も追い抜かれてしまうと不安になるのです。みんな自分が可愛いのです。実は、社内を見回してみると社歴の長い人でも、このような意識の高い人はいますが、必ずしも出世出来るとは限らないのは、このような理由が潜んでいるからなのです。

どんなに時代が変わっても会社人でいる以上、なかなか変える事が出来ない「深い闇」なのかもしれません。

おそらく、この深い闇が「晴れるのは」は、会社が無くなった時だけなのかもしれません。「何だかんだ言っても会社は潰れるわけない!」と考えている人が多いからです。

今日はここまでです。最後まで読んでくれてありがとうございます。

今日も一日良い日でありますように。

コメント

タイトルとURLをコピーしました