仕事の引き継ぎ

会社

定年、退職、転勤、出向など、会社に居ると様々なドラマがあります。その時に必ずやらなければいけない事があります。「仕事の引き継ぎ」です。今日は引継ぎをテーマに書いてみたいと思います。

引き継ぎって実は重要な出来事だと僕は思っているのです。

何故か?

引き継ぎをしっかりやる。やらない。どちらも、その後の展開が大きく変わるのです。

大きな展開???その前に前任者がどんな人だったのか?大きく分けて2つのタイプが存在します。

1.前任者が仕事に対して消極的もしくは不誠実なタイプだった場合。

(社内との関係)

周囲の人たちにも前任者の仕事振りが伝染して、どことなく覇気が感じられない。

(協力会社との関係)

時折、協力会社に仕事の依頼をしているが、詳細をあまり詰めていないので、協力会社任せになっている場合が多く、どちらかと言うと、前任者との仕事はあまりしたがらないのが見え見えに感じる。

(お客様)

前任者もあまりお客様の所に訪問していないし、お客様と積極的にコミュニケーションを取っている形跡もなく、お客様との関係性も極めて良くない状況にあり、お客様から見る会社のイメージもかなり悪い。

2.前任者が真面目で積極的に仕事をするタイプの場合。

(社内との関係)

周囲の人たちとのコミュニケーションも良好で、仕事がしやすい環境にある。

(協力会社との関係)

協力会社には仕事に対する指示も的確で、相互で信頼関係を築いているので、むしろ協力会社の方がある意味積極的に仕事を進めてくれている。

(お客様)

お客様との信頼関係が構築されており、仕事も定期的にある為、お客様自身も注文を出した仕事に対して物凄く協力的である。

で、引き継ぎです。

「引き継ぎ」は単に仕事を引き継ぐだけではなく、一番大切なのは、周囲の環境と言うか状況がどんな空気なのかを見極めて行動することが必要なのです。そして、引き継ぎをすればOKではなく、引き継いだ後の行動が非常に重要だと言う事を頭に入れておかなければなりません。

1.前任者が仕事に対して消極的もしくは不誠実なタイプから引き継ぐ場合は大変です。この場合は、先ずは自分がどういう人間なのかを知ってもらう必要があるのです。

これは、社内、協力会社、お客様、全てにおいて必要な作業なのです。

と言うのは、前任者によってもたらせた信頼関係のない冷めた空気感の中では、後任で引き継いだ人に対する周囲のイメージも「どうせ前任者と変わらないだろう!」と言うような空気が流れている場合が多いのです。そこから払拭する必要があるのです。

2.前任者が真面目で積極的に仕事をするタイプから引き継ぐ場合なんですが、実はある意味大変なんです。と言うのも前任者が優秀なので、仕事を引き継いでも、直ぐに何か困ることが起きるかと言えば起きないのです。周りが積極的に仕事をしてくれているので、あまり手がかからないのです。但し、ポイントポイントで前任者がやっていたであろう的確な指示や確認を怠ったりすると、「前任者は○○で良かったよ。」と嫌味を言われる場合もあるのです。そのあたりの間合いを掴むのが大変なのです。と同時にやっぱり自分の事も知ってもらう作業も必要なのです。でないと、結局の所、信頼関係は構築できないのです。

言うまでもないかもしれせんが、仕事は「会社と会社」と言う前に、やっぱり「人と人」なのです。この人との関係性を構築するのが本当に難しいのです。もちろん、いくら人柄が良くても相手から見たら合う合わないもありますし、少々、前任者とのやり方が違っただけで、気分を害してしまう人もいるのです。

わぁ~面倒くさい、疲れるわ~。と思うかもしれませんが、それが社会ですし、社会の中にいる以上、どんな場面でも人間関係から色んな事が始まるのです。

仕事の引き継ぎも整理して考えておかないといけません。今、動いている案件は何があって、今後、何をしなければいけないのか?を先ずは押さえないといけません。

その上で、人との関係性を構築する行動を積極的に取ります。次に、今後の仕事をどんな形で自分としては展開し、発展させられるか?を考えておくことも必要です。そうする事で会社も自分も、まだまだ成長出来ると言うイメージを持つことが大切なのです。自分のモチベーションを上げてキープすることで、引き継ぎ後の行動や仕草も知らず知らずに「元気で明るくていいね。」となってくるのです。

どうですか?「仕事の引き継ぎ」って、奥が深いのです。それとチャンスも色々と眠っているのです。

チャンスって!

どうしたって前任者と全く同じ目線ってわけにはいきません。人には個性があるからです。その違う目線から新たな発見もあるかもしれません。社内でのコミュニケーションの取り方、協力会社との仕事の新たな進め方、お客様との向き合い方など前向きに考えられれば、関係性はより一層広がるのです。ただ、前任者がいい関係性をもっていた部分は上手く自分でも取り込むようにして、さらに伸ばしていくように工夫しなければなりません。

一気にはいきませんが、そうやってひとつひとつ積み上げることで、最終的には自分の人間性や考えそして行動を周りから理解してもらえれば、仕事もやりやすくなり、自分のチャレンジしたい仕事にも果敢に挑んでいけるようになるのです。

その為には初動も大切なのです。仕事を引き継ぐことになった時点で、時間の許す限り前任者から生の声を聞くことが大事になってくるのです。そうすると、前任者の仕事に対する本音も聞けるはずです。又、関係者との人間関係も見えてくるので、あとで、あらためて人との関係性を構築する上で凄く参考になるのです。

余談ですが、稀に仕事の引き継ぎを重要視していないケースを見る時があります。これは、危険で、特にお客様との交わりがある場合など、注文に直結してきますので、知らいない間に仕事が来なくなったりするケースもあるのです。又、協力会社との間では、お願いした仕事の費用が急に高くなったりするケースもあるのです。これなどは、いつも仕事を分担してやっているのに、分からなくて全てお任せとしてしまって、費用が高くなったケースなのですが、、、このように重要視していないと、色んな面で不都合が起こるのです。

今日はここまでです。最後まで読んでくれてありがとうございます。

今日も一日良い日でありますように。

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