本当は辞めさせちゃいけない人をあっさり止めもしないで、辞めさせてしまう会社

会社

「えっ!なんで中村さん会社辞めるの?どうして会社は止めないの?」・・・と思う時があります。今日は、僕がその時、感じたことを書きたいと思います。

会社を辞めるのは、個人の自由です。ただ、僕は思うのですが、その人が辞めると会社としてかなりの戦力ダウンになるんじゃない。と感じる場合があるのです

じゃ会社としてその人が辞めると、大幅な戦力ダウンになると言う認識があるのか?と言われたら。

・会社は中村さんが辞めても大丈夫だろう!変わりはいるんだから。と言う程度しか思っていない場合が多いのです。

なんで?

・それは、まさか中村さんが、会社を辞めるとは思っていなかったので、退職願を出されて「あいつ何が不満なんだよ!」と怒りの方がどうしても先行してしまうのです。なので、改めてその人の評価を冷静に見ようとしないのです。

じゃ普段から身近で働いている人たちは止めないの?

これは今までに見てきたケースで言うと身近で働いている人たちの中で本気で止める人はいないのです。何故か?それは人によって受け止め方が違うからなのです。どういう事かと言うと

1.中村さん辞めるのか?意思が堅そうだし、止められないな。

2.中村さん辞めるんだ。これで自分が出世出来るな。

3.中村さん辞めるんだ。細かいし、いちいち、うるさいから居なくなって良かった。

4.中村さん辞めるんだ。これは痛いな。何とか辞めるのを止めることが出来ないかな。

5.中村さん辞めるんだ。個人の自由だからいいんじゃない。

6.中村さん辞めるんだ。どうせいい会社が見つかったんだろう。

7.中村さん辞めるんだ。羨ましいな。

8.中村さん辞めるんだ。でも辞めてどうするのかな?

と言うように、実は、その時の自分の立場もあるので、みんなの受け止め方も千差万別なんです。だから、みんなで、中村さんにもう一度、会社辞める事を思い留まるように説得しようとはならないのです。それと会社全体に言えることなのですが、中村さんが辞めても「何とかなるよ」と言う気持ちの方が強いのも事実なのです。

確かにその時は、中村さんが辞めても、普段と変わらない日常がそこにはあるのですが、数年後ボディブローのように中村さんが会社を辞めたことによるマイナス面が出てくるのです。但し、中村さんが辞めて数年経っているので、誰も中村さんが辞めたからとは思わないのです。

んっ!どういう事?

中村さんはある意味、会社のキーマンだったのです。普段一緒に仕事しているとあまり気付きませんが、協力会社やお客様との関係は良好なので、情報収集能力もあるのです。それと、対外的には、中村さんと一緒に仕事すると、又、中村さんと仕事がしたいと言うファンの人たちが潜在的に多かったのです。結果的に中村さんが所属している会社のイメージアップにも繋がっていたのです。要するに色んな意味で良いつなぎ役だったのです。

ただ、こう言った部分ってある意味、周りからすると見えない所なのです。中村さん本人の仕事ぶりも表立って苦労や努力を見せない人なので、注目されてあの人は凄いと言うようなことはないのです。むしろ、自分でも、中村さんがやっている仕事は出来ると考えている感覚の人たちの方が多いし、そこまで深く考えていないのです。

さて、前段で述べたボディブローのようにとはどう言うことかと言いますと・・・?

・対お客様なら注文量が減ってくる。(情報が入ってこなくなる)

・対協力会社なら良好な関係性がギクシャクしてくる。(協力会社で請けてもらっている費用が高くなる)

・対社内ならいつもならスムーズにやっていた仕事も何となく意思の疎通が悪くなり、ギクシャクしてくる。(コミュニケーション不足となる)

当然、中村さんの仕事を引き継いだ人が素晴らしければ問題は起きないのですが、そんな素晴らしい人は中々居ないので、実態は、微妙に少しずつ色んな場面や部分で亀裂が生じている事の方が多いのです。

でも、注文が減ってくるのは?ヤバくない?と普通はなるでしょう!・・・悲しいかな現実は・・・

・お客様も厳しい状況なんだろう!こんな時もある。

・担当が変わったばかりだし、多少はリズムも違うからその内、元の状態に戻るだろう。

と言うような感覚なんです。このような事は些細な事かもしれませんが、それが積り積もって大きな問題として徐々に表面化してくるのです。

どんな会社でもいきなり問題が起こることなんて、天災とかでもない限りありえないと思うのです。問題のメカニズムは些細な事の積み重ねが大きくなって、大問題として表面化すると言う仕組みなんだと思うのです。危機探知能力の高い会社は、些細な事でもその時その時で摘み取って改善しているから元気でいられると思うのです。それに気付かない会社が、知らない間に問題のあり地獄に落ちているのです。

戻りますが、このように中村さんのように本当は会社に取って貢献度の高い方が辞めると言う場面に出くわした時、怒りとか冷めた目で本人を見ることなく、その人の仕事ぶりを振り返って見て、そして考えて欲しいのです。真剣に考えた上で、やっぱり辞められたら困るなと思えば、一度は本人に会社を辞めないように本気の説得をして見て欲しいのです。当然ながら本人の意思が堅ければ致し方ないのですが、もしかしたら辞めるのを思い留まってくれるかもしれません。

僕が、なんで、今日このテーマを取り上げたかと言いますと、キーマンが辞めた後の会社が上手くリカバリー出来ていない場合、数年後、本当にピンチになっている事が多いのです。そうなると、結果的にそこで働いている人たちが不幸になるのです。そうらない為にも、本気で引き留めても本人の意志が固く難しい時には、中村さんが辞めた穴をどうやって埋めていくのがベストなのか真剣に向き合う時間を作って、考えて欲しいのです。今、出来るベストな事を・・・・・

今日はここまでです。最後まで読んでくれてありがとうございます。

今日も一日良い日でありますように。

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