承認欲求

対人

今日は、承認欲求について考えてみたいと思います。

辞書とかで調べると承認欲求の意味は「他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい」ということです。誰でも持っている欲求だと僕は思っています。但し、この承認欲求が度を越えるとどんなことが起きるか僕の見てきた事をお話したいと思います。

仕事をしていて誰もが上司・先輩・同僚からその仕事ぶりを褒めてもらうと嬉しいものです。本人からすれば自分の仕事を認めてもらえた「良し!次も頑張ろう」と言う意欲も湧いてきます。

これって何歳になっても嬉しい事なんです。若い人たちだけの特権ではないのです。中堅、ベテランと言った人、はたまた、管理職・役員といった方々も同じなんです。むしろ偉くなればなるほど、褒めてもらいたい傾向が強いかもしれません。

これが俗に言う「承認欲求」なのです。

仕事に対するモチベーションを考えれば「承認欲求」を求める事はある意味悪いことではありません。但し、この「承認欲求」が度を越えてしまうとどうなるか?

「承認欲求」が度を越えてしまう人

1.常に認められたいと考え自分の仕事ぶりを自らしつこく説明する。

2.他人を攻撃する。

3.自分の意見を押し付けようとする。

4.徒党を組みたがる。

5.周囲が見えなくなる。

こんな特徴が見受けられます。詳しく解説していきます。

1.常に認められたいと考え自分の仕事ぶりを自らしつこく説明する。

自分の仕事に対して1から10まで詳しく説明しようとします。「凄いですね」「流石ですね」と言ってその仕事を認めてあげると本当に嬉しい顔をしてきます。ただ、相手の仕事を止めてまで、長時間、場所もわきまえず長々と自分の事を語ってくるのです。そう、もう話ではなく、語るのです。「認めて欲しい」気持ちともうひとつ同居している気持ちがあって、それは「自己満足」なんです。

→参ったな~又か!わぁ~捕まった!となるのです。

2.他人を攻撃する。

このステージに来ると少し重症です。人の仕事にケチをつけるのです。「自分は凄いんだ。だから認めてくれ!」と言う強い思いの裏返しとなって、他の人が褒められたりするとその当事者を憎むのです。そして、本人には直接言わずに周りにいちいち突っかかって来て褒められた人の悪口や仕事が全然出来ない事を理由を並べて言い始めるのです。困ったもんです。

→この場合は、仕事以外は一切かかわらず距離を置くしかありません。

3.自分の意見を押し付けようとする。

これも重症です。何のために仕事しているの?と思いたくなりますが、お客様やその仕事に関わる人の事を考えず、仕事に情熱を持ってする訳でもなく、ただ、自分の言っている事が正しいんだと一心不乱に自分の意見を押し付けて強制的に認めさせようとするのです。お客様が内心怒っているのも感じられないのです。

→こうなると手が付けられません。その場は「ハイハイ」と頷いて嵐が去るのを待つしかありません。

4.徒党を組みたがる。

もうほとんど迷惑な話になります。「自分の事を常に認めさせたい。自分だけを見て欲しい。」となり仲間を作ろうとします。飲みに誘ったり週末に遊びに行く計画をしたりして自分のファンを増やそうとします。

→ほとんどの場合、この手は管理職以上の方が多いです。そうなると会社の上司に誘われたからと断りづらくなるので、みんな渋々行く羽目になるのです。

5.周囲が見えなくなる。

もう末期です。自分の思い込みが強くなりすぎてしまっている状態です。地球は自分中心に回っている感覚なのかもしれません。人の意見も聞こうとしません。仕事でクレームになっても自分は悪くない。使い方が悪いとか言ってお客様、他の社員並びに関係者の責任にしようとします。

→管理職以上に多い為、早く人事異動なりの処置を行わないと信用・信頼がガタ落ちるレベルなのです。

いかがでしょうか?これが「承認欲求」の度を越えた人の特徴です。但し、ほとんどの場合、このような人たちは管理職以上に多く、仕事をやらない訳ではないので、会社としても中々、人事異動などの処置は取りづらいのかもしれません。でも少しづつ会社は蝕まれて行くのです。体力のある会社ならば取り返しがつきますが、体力のない会社は身が持ちません。本人たちの末路は、重要なポジションを外され又は左遷させられたりしますが、会社自体の立て直しは非常に難しいケースがほとんどなのです。

そうならない為にも、管理職以上の人は2~3年のスパンで配置転換をさせて常に刺激を与えながら順応性や対人関係を磨いてもらうと共に、視野も広げてもらう事で、本人の新たなる「やる気」を上手く引き出してあげる事が大事だなとつくづく感じました。どうしても一つの部署で長年も入ると緊張感がなくなって、あまり良くない結果が生まれやすくなります。それが重要なポジションであれば尚更です。

これを読んで「はっと!」気づいてくれれば本望ですが、気づかない場合は、ふと原点に返って自分に取って「仕事とは」と何か?自問をして下さい。答えを導き出す以上に「頭を使って考える」事が大事なのです。

今日はここまでです。最後まで読んでくれてありがとうございます。

今日も一日良い日でありますように。

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