組織崩壊

会社

B to B)の会社なら部署単位、(B to C)のサービス業なら店舗単位でいとも簡単に組織が崩壊していく様子を見て来ました。今日は、このテーマで書いて見たいと思います。

業種に関わらず、組織が崩壊していく所には同じような問題があるのです。

1.部署であれば部長、店舗であれば店長、要するにそこの責任者のリーダーシップの欠如が組織崩壊を招いているのです。

どういう事?

日常の仕事の中でトラブルや人間関係の問題、はたまた会社からの要求に対する圧力で責任者たちは日々プレッシャーの中で働いているのです。そのようなプレッシャーを跳ねのける精神の持ち主ならいいのですが、やはり中にはそのプレッシャーに押し潰れそうになる責任者も出て来ます。そのようなプレッシャーに押し潰されそうな責任者ほど、一見、優しそうで誰とでも気兼ねなく話をしてくれるのですが、実は、優柔不断な所があって、いざ何か判断をしないといけない時には、何も判断してくれない!部下たちからの要求も聞き流すだけ!その場を取り繕って嵐が去るのを待っているような責任者なんです。

そうなるとどうなるか・・・・・

みんな「あの責任者に言っても何もしてくれない!」となって、みんな好き勝手にやりだします。最初は良かれと思ってやった事も徐々にスタンドプレーが目立つようになり、情報の共有、連絡・報告と言った意思疎通が疎かになり、組織が崩壊してきます。

2.性格の悪い責任者が君臨すると周りのスタッフの気持ちが離れていき組織崩壊へと進むのです。(これはサービス業における店舗責任者に多いのですが・・・)

どういう事?

性格の悪い責任者は自分基準なんです。人の意見には耳をかさず自分の思い通りのままやろうとするのです。勿論、その責任者にも上司はいるので、そこは上手くゴマすりをしながら自分のやっている事に正当性があることを説明・報告してやっていくのです。さて、その責任者の行動ですが、気に食わない人たちをトコトン排除しようとするのです。良く見ると支配意識が物凄く強いのです。気に食わない人のダメな所をみんなに言いふらすのです。当然、言いふらされている本人の耳にも聞こえますが、全然気にしないのです。排除することによって職場がどんどん良くなると信じているのです。

そうなるとどうなるか・・・・・・

当然、ターゲットとされた人は、職場に居るのが嫌になります。移動するか、会社を辞めていくかになります。そうなると後釜として新しい人が入ってきますが、不慣れな為、仕事が徐々に回らなくなります。仕事が回らくなると負担がみんなに降りかかってきます。そこであらたな不満が起きます。又、質が低下してきますので、お客様がどんどん離れていきます、勿論、その負担が責任者にも返ってくるのです。肉体的にも精神的にも疲れているはずなのですが、それでも本人は自分のやっている事に間違いないと思っているのです。でも結果的に責任者として管理することが出来ず組織が崩壊していくのです。

1、2の具体例を挙げて見ましたが、会社はそれまで何も手を打たなかったの?となりますが、そんな会社に限って各責任者に任せているから大丈夫と思っていることが多いのです。ですから気付いた時には、組織が崩壊しているので、何とかしないと!となるのです。とにかく人を入れたりして、組織を整えようとします。又、何か足りないものがあれば、十分に吟味することなく、良かれと思ってどんどんお金を使います。そうやってお金の使い方まで間違ってしまうのです。

さて、こうなると本当に立て直すのが大変です。どうするのか?社内から人望もありリーダーシップもある「人」を登用して纏めてもらうのが良いのですが、中々、そのような「人」を持ってくる事は、不可能に近いのです。その「人」を持ってくると、今度はその「人」が所属している部署・店舗が崩れてしまう可能性があるからです。

でわ?どうすれば?

社外・社内からのいずれかで、責任者の「人」を決めて、最低1年間は、会社がその責任者を支援すると言うよりも見守ってあげる事が重要なのです。一時的に業績が悪くなっても我慢する勇気が必要なのです。焦って結果を直ぐに求めれば、どうしてもその部署・店舗で働いている人たちにプレッシャーがかかります。ましてや任されている責任者には相当なプレッシャーになり、判断を間違う可能性が高いからなのです。

何故?最低1年間は我慢しなければならないかと言うと、そこの部署・店舗で働いている人たち全員を総入れ替えするわけにはいきません。組織で崩壊した中で働いてきた人たちにっては、新しい責任者が来ても、「この人は大丈夫かな?」と疑心暗鬼な「目」で見ているのです。崩壊している職場では、みんな精神的に疲れているのです。

この精神的な「心」の疲れを先ずはゆっくり癒してあげなければなりません。

癒す事で、少しずつ職場環境を整え、相互の信頼関係を再構築して、あらためて仕事のやりがいと楽しさを感じてもらうことで、会社は成長軌道に乗ってくるのです。

今も昔もやっぱり「企業は人なり」なのです。そんなに立て直すのに時間はかけられないよ。結果を早く出してもらわないと!と思うかもしれませんが、急がば回れで、一番それが組織を立て直す近道なのです。

今日はここまでです。最後まで読んでくれてありがとうございます。

今日も一日良い日でありますように。

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