会社を蝕む

会社

今日は、「会社を蝕む」と言うのをテーマに書いて見たと思います。「この会社、人件費の事を考えているのか?」と思うような会社があります。そう言う会社に限って、リストラを何度も繰り返しているのです。何で?そんな事が起きるのか?それは良かれと思って実施した社内の施策が原因だったのです。

会社にいると、「えっ!こんなに社員いて大丈夫?」ってのがあります。営業外収益などが寄与して会社としては黒字となっているんだと思うのですが、元々は本業で稼いだ利益を活用していることには変わりはないのです。ただ、本業以外で収益が上がったりしてくると、意識の「ズレ」が少しずつ会社を蝕んでいくのです。そのひとつがコスト意識です。

コスト意識の低い会社の特徴というのは?

・昇給についてあまり深く考えていない。(数百円でも上げればいいと考えている)

・人件費を考えていないので、手の空いている社員がいると今ある仕事に何も考えずに投入している。完全に原価を無視しているのです。又、計画性もないのです。

このような会社は直接部門だろうが、間接部門だろうが、一人の社員のコストがどのくらいかかるのか?会社として考えているようで考えていないのです。又、社員もしかりで、営業などの部門に所属していれば、多少なりとも、会社の売上、利益をまじかで見ているので、まだコスト意識がありますが、まったく数字から遠い部門はコスト意識が極端に低いのも問題なのです。

どんな会社でも固定費の中で人件費に係るウエイトが高いのです。それなのに何で?人件費を考えなくなるか?いや考えないのか?

・もうこの仕事は自分一人では無理です。

・もう何日も残業していて身体が限界です。

一方で

・私の仕事は終わり。

・残業しない主義だから今日の私の仕事はここまで。

さて、会社も社員が居て成り立っているので、ある程度、働きやすい職場を整備しようとします。社員の不満や不平等をなるべく改善しようと努めるのです。辞められたら困るからです。

だから、少々無理しても社員を増やしたり、なるべく仕事量を平準化する為に部署を細分化したり仕事のマニュアル化に取り組もうとします。

いつの間にか、お客様の為に社会の為にから自分たちの意見、自分たちの立場を中心に考えるようになるのです。そのような考えが社内に充満してくると、これが「当たり前」になるのです。

ここにも「ズレ」が生じているのです。本当に少しずつなので、誰も「危機」に気付かないのです。

ただ、数字は嘘をつきません。収益が徐々に悪くなっていきます。そうなると人員整理、給料カット、ボーナスカットとなります。

一時的には人員整理、給料カット、ボーナスカットで収益の改善が見られますが、本当に一時的な処置なので、また直ぐに収益の悪化の波が来るのです。そして又、人員整理、給料カット、ボーナスカットを繰り返すのです。最終的には会社の体力が持たなくなります。会社をどこかに譲渡して再生してもらうか?会社をたたむしかありません。

一度染みついた意識を変えるのは並大抵の事ではありません。ほぼ難しいと言わざる得ないのです。

じゃ~あ、どうすればいいのか?2つあります。

一つ目はコストに対する意識づけを社内研修のような形で定期的に実施するしかないのです。研修と言っても通り一辺倒な一般的な研修ではなく、今抱えている仕事を事例に臨場感たっぷりの内容でコスト意識を含めた本来の仕事の意味を認識してもらわなければなりません。それも一般社員だけではなく、管理職の人たちも含めてです。但し、今ある仕事を事例にすると、ややもすると、その担当者のやり方を批判する可能性があるので、講師となる人は、十分に注意しながら研修の内容を詰めなくてはいけません。

二つ目は組織の在り方と仕事のマニュアルなどの見直しです。俗にセクショナリズムが効きすぎて社内が硬直化してしまっている場合が多いからです。仕事ってある程度、任すことによって自然と責任感が植え付けられていきます。任された本人も仕事に対する充実感が得られるはずなのです。そうなると時間を惜しんで仕事に集中してきます。残業もいとわなくなるのです。そのような環境に作り直す事が必要なのです。

二つともかなり難しい内容なのですが、意識を変えるには、勇気をもって行動するしかないのです。

収益が悪化の一途を辿ると、会社が悪い!社長が馬鹿だ!となります。上層部は上層部で、社員が悪い!もっと働け!と思っていて、表面上は何とかお互い取り繕ってますが、考えてることは、もうみんなバラバラなのです。

全ては小さな「ズレ」から起こった事が、最後には悲惨な結末を迎えることになるのです。そうならない為にも日頃から仕事に対する意識づけを大切にして欲しいのです。

今日はここまでです。最後まで読んでくれてありがとうございます。

今日も一日良い日でありますように。

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