立場が人を変える（残念な人たち）

管理職に昇格する事は、なんだかんだ言っても本人にとってはうれしいものです。

さて、問題はここからなのですが、その人が本当に昇格するに値する人なのか？そうでないのか？と言うのが問題なんです。

会社と言う所は不思議なもので、仕事が出来て人望があっても出世するとは限りません。むしろ、「上司に気に入られている。」「会社からの命令を忠実に従う。」～ような人たちが出世するケースの方が多いのです。

こんな人たちがいい方向に変わってくれればいいのですが・・・・

大多数の人が悲しくなるくらいに残念な変わり方をするのです。（例えば・・・・）

・自分は偉くなった。自分はやっぱり凄いんだ。と思い込み、その調子で部下や自分よりも地位が下な人たちに横柄な態度で色んな指示を出す。

・周りが見えなくなる。仕事よりも直属の上役の顔色ばかりを気にするようになる。

・今まで以上に、人を肩書や経歴で判断するようになる。

・他人への思いやりよりも自分さえ良ければと言う傾向がさらに強くなる。

このように劇的に変な方向へ変わってくるのです。ただ、実は、元々、このような態度は出世する前から見え隠れしている場合が多いのです。何故なら人はそんな簡単に性格や態度を変えられないからです。

ただ、出世したことにより、より鮮明になって本人の正体が現れてきただけなのです。

さて、こんな人たちは次に自分の手下と言うか、自分の言うことを良く聞く部下を持ちたがります。

何故か？

自分がどう周りから思われているか？気にしているのです。今までとは違い管理職になれば、部下の管理も含め自分が評価される判断基準の一つになると分かっているので、自分はどう思われているか？気になって仕方がないのです。だから、自分の味方を増やそうとするのです。

あさましいのです！

でも中には、なびかない人たちもいます。その場合は陰で嫌がらせや悪口を言っているのです。又、社内で意見が合わない。特に自分から見て立場が低い人との時は、最後に捨て台詞を言うのです。「自分は課長だ！」「自分は部長だ！」と暗に従えと圧力をかけるのです。人の意見に耳を傾けて冷静に判断しようともしないのです。困ったものです。

困ったついでに、こんな事もします。

・部下がどんなに忙しくても、自分のお気に入りの部下でない限り見て見ぬふり。

・面倒な仕事は必ず部下に任せる。

・問題が起きる前から、予防線を張る。問題が起こった時の言い訳を作っている。

・問題が起きた場合は部下や他の部署の責任にし、「だから、自分はこう考えていたんだ！」といかにももっともらしい事を言って目線をズラす。責任をどこかに転嫁させる。

と、こんな感じでとにかく自分を必死で守るのです。

ただ、このような人は、本当は「気が小さい」のです。心の内では、「会社は自分の事をどう思っているんだろうか？」「周りの人たちに舐められないようにしないと！」など平静を装っていても周囲の「目」を人一倍、気にしているのです

さて、こんな人が僕らの上司となった場合どうすればいいのか？

・必要な事以外はなるべく距離を置く。

・仕事上で正しい指示をしてくれていれば問題ないのですが、もし、「？？」となった場合、人として正しい「道」はどちらか？自分で判断して、それをやり遂げる勇気を持つことなのです。

そして、本当に注意しなけらばならないのが、このような人に媚びてしまう事なんです。そうなるとどうなるか？

当然ながら、陰では「あの人は、イエスマンだ」「あの人は腰ぎんちゃくだ！」と言われてしまいます。それだけならいいのですが、自分も知らず知らず、その上司のような振る舞いをしているのです。怖い話ですが、その上司の言動や行動が似てくるのです。

さて、そんな上司も就任当初は安泰かもしれませんが、会社の業績が落ち込んだり、新しい課題を会社から突き付けられると、途端に馬脚を現します。

なんで？

仕事に対するポリシーがないからです。

当然ながら、その上司を任命した会社側にも責任はありますが、会社として背に腹は変えられません。

どうなるか？

左遷、降格もしくは関連会社への出向と言うような移動が待っているのです。それと、元々、気が弱い為、自ら身体を壊したりして、休職する場合もあるのです。

さて、ここで先程も話したように、この上司のイエスマンや腰ぎんちゃくとなった人も同じような運命を後々辿る事になるのです。

これを読んで「はっ！」気付いた方へ。遅くはありません。今からでも、今までの自分の行動を冷静に見直して下さい。そして、こう考えて下さい。「自分に取って仕事とは？何？」です。

今日はここまでです。最後まで読んでくれてありがとうございます。

今日も一日良い日でありますように。