会社に入ると一見、仕事が出来るように見える人がいます。若い社員の人たちからも何となく慕われており、あの人は仕事が出来るとなっているのです。自分が実際に仕事を一緒にしてみると?んっ?んっ?となる事が多くみんな何を見て仕事が出来ると思っているんだろうか?今日はそんな話をしてみたいと思います。
一見、仕事が出来る人の特徴
・既に管理職になっている。
・話が上手い。もっともらしい事を言う。
・人を良く見ている。
・自分がどう思われているか気になっている。
・自分についてくる者には優しい。
・自分に歯向かう奴には陰で悪口を言う。
・下請け会社には物凄く強い。横柄。
実は、こういう人は会社から見たらある意味、本当は始末が悪い人なんです。ただこういう人に限って上層部にも気に入られている事が多いのです。
一緒に仕事していても中々、上司と部下の関係では、本当の所は分かりません。それは、上司と言う立場を利用しているので、指示するだけで、自ら手を汚す事はないからです。これが、対等な立場で仕事をすると本当の姿が見えてくるのです。
例えば=ある製品に対するプレゼンテーションで担当として対応させて見ると良く分かります。お客様から現場での生々しい質問などが出ると、普段、あまり現場を見ていないので、状況が分かっておらず回答がちんぷんかんぷんと言うか、その場を取り繕う言葉を並べて誤魔化そうとするお粗末な結果になります。(勉強や予習をしていないのです)
挙句の果てには、お客様の質問の趣旨が分かりませんと言ってしまう始末→本当に最悪です。
例えば=トラブル対応時、お客様にお詫びしながらも今後の対応説明をしなければなりませんが、的確に要点を纏めて説明することが出来ない。通常、トラブルがあった場合、直ぐに復旧できればいいのですが、中々そういう訳にはいきません。「本来ならば、直ぐにでも復旧させたいのですが、○○の理由で、どうしても復旧見通しは△△くらいになります。」と報告し、お客様の事情もあるので、お客様の意見を聞いた上で、何とか纏めていかなくてはいけませんが、そのような調整が出来ない。何故か?早くその場から逃れたいのと、何で自分がやらなくてはいけないのかと言う気持ちが強いからです。言い換えると面倒くさいと言う気持ちがあるのです。
例えば=部下が相談に来ます。自分が可愛がっている部下に対しては、仕事を手伝ったり場合によっては同行したりもしています。ただ成果はほとんどなく、ただついて行っているだけなのです。
嫌いな部下は放置、相談に来た時は、指示はするが、それも一方的で、自分の意見とお客様の意見が違うと自分の意見を優先する為に「お客様に自分の意見を認めてもらうようにお願いしてこい!」と言う始末。担当からすると本当に悩んでしまい仕事が進まない状況に陥ってしまいます。当の本人は自分の言った言葉に責任感がまるでなく、悪気もないと言う有様で平然としているのです。→困ったもんです。
このように、「一見、仕事が出来るように見える人」の化けの皮が剥がれてくると、今まで堰き止められていた問題が一気に表面化します。
が! 上層部に対する立ち回りは上手いので、中々、そのポストを外れる事はありません。部下たちも内心分かってきているのですが、怖くて何も言えません。今まで通りの接し方なのです。
ただ本当に恐ろしい事に、お客様の立場になって考える事をしない。楽な方楽な方をいつも選択するので、知らず知らずに会社の実力は落ちるばかりなのです。
僕もこのような会社にいた時、つくづく思った事があります。一人の力なんてたかが知れているかもしれません。でも、一人でも会社にインパクトのあるこのような人がいるとその影響は物凄く大きく、ややもすると会社の屋台骨が揺らいでしまうこともあるのです。
「あの対応まずいよな。少し考え方、直してもらわないと」と内心思っている人はいるのですが、自ら進んで意見する人がいないのも現実です。そんな面倒な事に関わりたくないと言うのが本音なんです。→気持ちはわかります。
僕もそうでした。そのような人を見て来て言いたい気持ちはあっても中々言えませんでした。だからこそ、自分自身の気持ちの中で「僕ならこうしよう!」と考えながらいつも行動するようにしていました。
今日はここまでです。最後まで読んでくれてありがとうございます。
今日も一日良い日でありますように。
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