部下を叱る・・・でも(中間管理職の苦しみ)

対人

時には部下を叱る時は必要です。それは本人の為でもあるからです。ただ、部下を叱る時に守らなければならいことがあります。今日は「部下を叱る」ことについて書いていきます。

「叱る」内容はともかく叱る行為だけで、「やれパワハラだ」「やれ嫌いな上司だ」などとそんな事を言われるのを嫌って「叱る」ことに尻込みしてしまう人がいます。

結果的に会社側からは「なんでしっかり部下を指導できないんだ」と言われたり、その部下からも何も言われない事をいいことに「舐められる」と言うか生意気な口をたたく者も出て来ます。こうして板挟みになっていくのです。これが中間管理職の苦しみなんです。

中間管理職の苦しみを抱えすぎると身体的に病気になったり、精神的に病んだりして酷い場合は会社を休職することだってあるのです。特に真面目な方に多いのです。

そうならない為にも叱る時はしっかり叱らないといけないのです。ただ、叱るにしても、芯と言うか、大切な事からブレないように、自分を持った上で叱る事が大事なのです。その大事なポイントと言うのは次の2つのポイントなんです。

1.コスト意識を忘れずに!

コスト意識を持たずに叱っても意味がないのです。どんな部署で働いていようとも会社から給料をもらっている以上、その給料に見合う分の働きをしてもらわないと会社としては困るのが本音なのです。部下にコスト意識を植え付けさせる意味でも大事なのです。会社は営利企業です。社会に貢献することで、その対価としてお金を頂戴し、そのお金が会社を運営する運転資金となったり、みんなの給料へと変わっていくのです。ここを理解して話すのと理解せず話すのでは雲泥の差なのです。

2.会社の規則の前に「人間」として間違った行動や考えをしていないか?

その会社で働いている以上、その会社の規則を守って働く事は当然なんですが、それ以上に人間として間違った行動や考えをしていないかが重要になってくるのです。別に難しい事を言っている訳ではないのです。人として「あいさつ」は出来ているか?「約束」は守っているか?言葉遣いはちゃんとしているか?身なりはキチンとしてるか?人を見て態度を変えていないか?と言うように当たり前の事が出来ていなければ、いい仕事だって出来ません。まずはそこがちゃんと出来ているか否か?部下の所作を観察しながら叱らなければ意味がないのです。

実はこの2つのポイントを押さえていれば、どんな状況であれ、叱る時にブレることはないのです。なぜなら、叱る内容って、その時その時で変わるし、人によっても叱り方も変わるからなんです。それともうひとつ叱る時に気を付けないといけないのは、叱った内容や何故?叱ったのか?いちいち誰かに話しては、けっしていけないのです。

実は、叱った後、自分の正当性を誰かに認めてもらいたいのか?「ポロっ」と誰かに話してしまう中間管理職が多いのです。誰かに話せば必ずその内容は漏れるのです。何故なら、誰かの話、誰かの人事、誰かのお金の話は誰もが食いつく話なので、あっという間に社内に広がってしまう可能性があるのです。そうなると叱られた本人からすれば、公衆の面前で辱めを受けたと同じで、結果的にその上司は信じられないとなり信頼関係を築くことも出来なくなるのです。そうやって信頼関係を自ら壊してしまうので、やれパワハラだ、やれセクハラだとなるのです。信頼関係が築かれていれば、そうはならないのです。

中間管理職と言うのは、本来、ひとつひとつ地位が上がるごとに孤独感は増していくものなのです。その孤独感に耐えられない中間管理職は自分の正当性や自分の仕事振りを認められたい為にベラベラとしゃべったり、自分の周りにイエスマンを作りたがるのです。結果、自分の立場だけが自分の拠り所となり、益々、孤独感が増し自分で自分を追い込んでしまって、会社からいなくなるケースも出てくるのです。

「部下を叱る」事は、本当に、その本人の成長の為にも必要だし大切なことなんです。そして叱る側だって人間関係を構築していく上で経験や勉強にもなります。だからこそ、孤独を怖れず中間管理職として勇気をもって日々の仕事の時間を大切に費やして欲しいのです。

今日はここまでです。最後まで読んでくれてありがとうございます。

今日も一日良い日でありますように。

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