以前のテーマで会社を辞める時は、後任の方に対して引き継ぎをしっかりして欲しいと言う事を書きましたが、今回は、その前段として「会社を辞める!」と決断する前に、自分なりのケジメをつけてほしいと言う事を書いてみたいと思います。
会社を辞める時の自分のケジメ?
どのような事かと言うと、簡単に言えば、「会社を辞めた後に後悔と言うか、ズルズルと辞めた会社の事を思わないようにして欲しい」と言う事なのです。実は、真面目に一生懸命働いてきた人ほど、この思考と言うか、思いに陥りやすいのです。と言っても完全に断ち切れるっていうのは、人によっては難しいかもしれません。
それと自分の心の中では、色んな葛藤があって・・・
・あの人が上司でなかったら自分は、まだあの会社で働いていた。
・あの部署に移動していなかったら、まだあの会社で働いていた。
・あの人の嫌がらせを受けてなければ、まだあの会社で働いていた。
・もう少し、給料とボーナスが良かったら、まだあの会社で働いていた。
・あの仕事のミスがなかったら、出世も出来たし、まだあの会社で働いていた。
・家庭の問題がなければ、まだあの会社で働いていた。
とその他にも人それぞれに葛藤や迷いや言い分があると思います。
ただ、辞めると決断した以上は全てを納得させて辞めて行かなければ「まだあの会社で働いていた。」といつまでも頭から離れないと言うか、ふと思い出す度に、「まだあの会社で働いていた。」「あいつのせいだ!」「あいつがいなければ!」「あのミスさえしなければ!」「何で自分の家族は・・・自分ばっかり災難が・・」「あの会社に入って失敗した!」と言うことが頭をよぎるのです。
~走馬灯のように思い出されてくるのは、結構、辛いもんなんです。
じゃケジメをつけるには?どうすればいいのか?
まずは辞める決断をした時に、直ぐに退職届は出さずに次の事を考えてみて下さい。
・今ある問題(会社を辞める理由)は会社を辞めなくては本当にいけないのか?辞めないでも解決出来ないのか?
それとは別に、考えて欲しい事があります。
・会社の将来性と会社に残った時の自分の未来について
この事は、誰かに相談する事無く、自分一人で考えて欲しいのです。もしかすると間違った判断をするかもしれません。
それでも、誰にも相談せず一人で考えて欲しいのは、一人になって自分と向き合う時間を可能な限り持って欲しいのです。そこでもう一度、自分に説いて欲しいのです。
「会社を辞める事がいいのか?ダメなのか?」
誰かに相談しても最後に決めるのは自分自身です。相談する相手にもよるかもしれませんが、相談したとしても、いいアドバイスをしてくれる保障はないのです。むしろ、良き相談相手ならば軽々にアドバイスは出来ないはずなのです。なぜなら、相手の立場になって考えようとするならば、その置かれた環境にいなければ適切なアドバイスは出来ないと分かっているからなのです。だから良き相談相手ほど、悩みを聞いてあげて寄り添ってあげることで、つかの間の時間でも心が穏やかになればと願っているはずなのです。
1.(一人考える)
今ある問題(会社を辞める理由)は会社を辞めなくては本当にいけないのか?辞めないでも解決出来ないのか?
辞める判断をやめて会社に残った場合の事を考えて下さい。自分の中でシミュレーションを何度もして見て下さい。
・会社に残っている自分の姿を想像した時に、「無理している。」「我慢している。」と思えばやっぱり辞めるのが最適だと思うのです。
何故なら、苦しんでいる自分の姿しか想像出来なければ、それは会社を離れた方がいいサインなんです。
2.(一人考える)
会社の将来性と会社に残った時の自分の未来について
これは会社に残ったと決めた時、会社の将来性と自分のある未来像を想像して欲しいのです。なかなか難しいかもしれませんが、十年後、二十年後の会社がどうなっているか?自分なりに想像して欲しいのです。
(会社の将来)
「あの人が社長になったらダメだな」
「内の会社は同族会社だから、守り中心で成長は難しいかな?」
「今のサービス、商品が数十年後も続かないよな~」
「今、開発している商品は数十年後、いいビジネスに繋がるかもしれない。」
「あの計画しているサービスが上手くいけば、新しいビジネス展開が開けるかもしれない」
(自分の未来)
「このまま会社に残っても出世は望めない」
「あの人が上司にいる限り自分は潰されてしまう」
「数年後、もし転職しようと考えた時、遅くなればなるほど不利になる」
「給料も上がらない、ボーナスもあまり望めない」
「会社の雰囲気が悪いし、自分から変えようと努力しても難しいかな~」
「仕事が面白くない」
「他の世界に移ったら不安だな~」
と色々と思考を巡らして見て下さい。仕事はどんな会社に入っても当然、辛い時もあれば、達成感(やりがい)を味わうことも出来ると思います。このように思考を巡らす事で、やっぱり「先が見えない」「楽しくない」「この会社では自分を高める事が出来ない」「働いていて自分自身を無理・酷使している姿しか想像できない」と最後に自分の中で導き出したなら、それはやっぱり辞めて正解なんだと思うのです。
このように、会社を辞めるか否かは自分で決めるしかないのです。だから一人で色々と考えて決断をしてほしいのです。時間をかけて下さい。
辞めると決めても「本当に辞めて正解だったのかなぁ~」と何度も何度も頭に浮かんできます。浮かぶ度に、もう一度、自分の中で自分自身に辞める理由を言い聞かせてあげて下さい。そこで、万が一「やっぱり辞めるのは、やめよう」と心変わりをしてもかまわないのです。正解はないのです。いいも悪いも自分が決めるのだから・・・・
ただ、、、、この揺れ動く気持ちを無視してどんどん先走りに判断すると、後で後悔の念にさらされる場合があるのです。
「こんなはずじゃなかった!!」と・・・・・
勿論、揺れ動く気持ちが収まっても、どこか心の片隅で揺れている気持ちがくすぶっているものなのです。それは致し方ない事なのです。そんなに急にはスパッと割り切れないのは当然なのです。自分なりのケジメを丁寧につけた人と自分なりのケジメをつけずに疎かにしてしまった人の違いは、会社を退職した後に見られます。
(ケジメをつけた人)
・不安な気持ちもありますが、それでもあらたな世界でチャレンジする勇気と行動力がある。
(ケジメをつけれなかった人)
・次に進まなければと思っているのですが、忘れようと強く思えば思うほど、逆に後悔の念と言うか過去の思い出を引きずってしまっている。また、同じような事が起こるかもしれないと不安な気持ちになる。
どんな時でも人間ですから気持ちの揺れ動きはつきものです。その揺れ動く気持ちを大切しながら自分の中でしっかりと受け止めてあげて、「自分の決断は間違っていないんだよ。」と自分自身を認めてあげる事が、次の世界に進む為の大切な行為だと僕は思うのです。
逆に、ケジメをつけれないと、思っていることが現実となり、同じような事を繰り返し経験してしまうのです。僕もケジメをつけれなかった時があります。後悔と言うか悔しさみたいなのがいつまでも沸々と湧いてきて・・・結局、又、同じような問題に直面していました。みなさんにはそうなって欲しくないので今日は、長文になりましたが、思いを込めて書いて見ました。
今日はここまでです。最後まで読んでくれてありがとうございます。
今日も一日良い日でありますように。
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