人をダシにする人

対人

社内で上司に何か報告しなければならない時に、必ず誰かの名前を出して話をすり替えようとする人や何かを会社の人に頼む時に、その時は神妙に頼み事をするのですが、頼まれた人が後で不愉快な思いをさせてしまう人がいます。そんな人の話を今日はしたいと思います。

(上司への報告編)

上司
上司

佐藤君!あの件どうなってるの?

<strong>佐藤君</strong>
佐藤君

今、鈴木さんにも協力してもらってやってます。

<strong>上司</strong>
上司

で、進捗具合はどうなの?

<strong>佐藤君</strong>
佐藤君

ちょっと待って下さい。あっ!鈴木さん!ちょっといいですか。あの件、今、どうですか?

鈴木さんからすれば、メインはあなたがやってるんだからわざわざ自分を呼ぶ必要ないでしょ。元々、ちょっと佐藤さんがやっている仕事と被っていただけなんだから。と内心では思っているのです。

(会議編)

<strong>上司</strong>
上司

佐藤君、今、君が進めている案件だけど、注文取れそうか?

<strong>佐藤君</strong>
佐藤君

あっ!はい。

<strong>上司</strong>
上司

歯切れが悪いな。感触はどうなんだ!

<strong>佐藤君</strong>
佐藤君

実は、競合他社の動向もあるので、中村さんにも頼んで競合の〇×会社の情報を取ってもらってます。ね!中村さん。

<strong>上司</strong>
上司

そうなのか?じゃ、中村君、他社の状況はどうなの?

中村さんからすれば、たまたま自分が担当しているお客様にも〇×会社が出入りしているだけで、他社の動向を探ってくれと言うよりも、気付いたことがあれば教えて欲しい程度だったのに、何で情報云々になるの?と内心では思っているのです。

(休日にどうしても用事があるので、同僚に仕事を頼む編)

<strong>佐藤君</strong>
佐藤君

大木君、悪いけど、土日に現場仕事があって、俺、どうしても家庭の事情があっていけないんだよ。悪いけど、代わりに行ってくれないかな?

<strong>大木君</strong>
大木君

まっいいですけど

<strong>佐藤君</strong>
佐藤君

ホント!助かるよ。段取りはそれまでにやっておくから。お願いします。

と引き受けた大木君、いざ現場に行ってみると調整漏れが多く、中村さんに電話しても電話が繋がらず。自分の判断で仕事を進める羽目になる。大木さんからすれば、ぜんぜん段取り出来てないし、電話にも出ない。マジであの人の仕事は手伝いたくない。と内心では今後、佐藤さんから何か頼まれたら絶対に断ろうと思っている。

このようにある意味、調子がいいのです。頼んでる本人は、ぜんぜん悪気はありません。ただ振られた人たちからみれば不快の何ものでもありません。

ただ、時が経つにつれて、周りの目も厳しくなっていきます。必然的に、今までのように、人をダシにする事が出来なくなっていきます。流石に本人もうすうす空気感が変わっているのを感じているのですが、あまりよく分かっていないのです。

当の本人も社歴が長くなれば、それなりのポジションに就いて責任も重くなり、会社の要求も高くなります。本人には内心相当のプレッシャーがかかっているのです。俗に言う目に見えないプレッシャーってやつなんです。

これまで他力本願的にやってきたツケが回ってきたこともあり、会社から求められた結果をなかなか出すことができません。お客様にも調子のいい事を言うだけ言って「結果」が伴ってこなかったので、お客様の「信頼」も知らず知らずに失っているのです。誰かに頼りたくても、もう頼る人が周りにいないと悟った時に、悩む日々が続きます。最後は残念ですが、精神を病んでしまうケースが多いのです。

自分で蒔いた種とはいえ、悲しすぎる現実なのです。このような結末にならない為にも何かアドバイスをすることが出来るのか?と言えば、残念ながらないのです。本人の意識が「このままじゃダメだ!」と思わない限り変わる事はできません。ただ、少しでも変わる意識が芽生えたなら、社内を良く観察して見る事です。特にいつも仕事を上手に切り盛りしている人を見て、自分と何が違うのか?比較して見ることです。比較した後は、真似てみる事です。そうやって自分で感じることで、これでいいのかな?と、そこからが、変わるスタートなんです。

今日はここまでです。最後まで読んでくれてありがとうございます。

今日も一日良い日でありますように。

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