何で!こんな女性に自由に言わせて自由にやらせているんだ!と言うベテラン女性の話をしたいと思います。
その女性は新卒(大学)で入っており、当時は既に定年手前でしたので、もう35年も会社に居る方でした。ベテラン中のベテランですね。当時、僕は中途入社組でしたので、その方の詳しいことは存じ上げず何となく周りの人が一目を置いているというか?頼りにしているんだな~。と言う印象でした。
少しずつ会社にも慣れ、仕事をしていく内に、そのベテラン女性の仕事振りが見えてくるようになりました。注文が入ってきた仕事をどの部署(係)に任せるか過去の実績と今の仕事の状況を見ながら、振り分けるのです。社内の調整役見たいなポジションで仕事をしているのです。初めは、その仕事の流れが分かっていなかったので、自分の担当する仕事がどの係に振られたのか?その女性に聞くと?なんとも愛想がないと言うか。上から目線で言ってくる態度なんです。凄く感じが悪い人だな~。と思いました。
さて、数か月もすれば会社にも慣れて仕事の流れも掴めるようになると、その女性のことはあまり気にならなくなるのですが、同時に社内の噂なども、聞きたくなくてもどんどん耳に入ってくるようになりました。
当然ながら、そのベテラン女性の噂も耳にします。するとどうでしょうか?やっぱりと言うか案の定と言うか?ごく一部の管理職や気に入った人には愛想良く振舞っているのですが、それ以外の人たちには、愛想のない見下した態度を取るので、みんな口にしませんが、感じ悪いと思っていたのです。
ただ、直接本人に意見出来ないのは、社長、役員、部長、課長とそれこそ、自分の同期か、後輩にあたるので、その人に睨まれると、何かミスしたり、社内の噂話を言ってると告げ口されるんじゃないか?と考えていて、みんなダンマリを決め込んでいたのです。ひと昔、前の会社のようですが、まだまだ、こんな会社が存在していたとは、何故か空しい気持ちになりました。
当のベテラン女性はと言うと誰も文句を言わないと思っているのか?普段から人の批評をしているのです。
「あいつは仕事が出来ない!」
「今度、入社した新入社員は仕事が出来ない!」など
と平然と管理職にも言っているのです。又、出張から帰ってきた社員が好意でお土産を買って帰ってくると、今度は「会社の経費で買ってきてるんじゃないの!」と難癖を言うのです。
いやいや凄いな~と言うよりも、この人、野放しにしていたら会社に取ってもマイナスだな~と思い始めていました。
仕事の流れでたまたま、協力会社の人と居酒屋で一杯やった時です。このベテラン女性の話題となり、協力会社の人もこの女性に対してかなり不満が溜まっていたんだと思います。ましてや自分が中途組と言う安心感もあり本音で話してくれたのです。協力会社と言ってもやはり、仕事を貰う立場の人なので、たまには、気を利かしてお菓子や冷たいものを持ってきて「みなさんで食べて下さい。飲んで下さい。」と気を遣っていたそうなんですが、その女性にも当然ながら、お菓子や冷たいものを渡すと、何と!「ありがとう」も言わないそうなんです。そもそも挨拶もしないそうなんです。協力会社の人から「こんにちわ!おはようございます!」と言っても、シカト(無視)なんだそうなんです。
だから、この協力会社の人が言っていたのは、内の会社から値引き依頼があっても、決して値引きだけはしなかったそうです。それが唯一の抵抗だったそうです。
流石に自分も本音を聞かせてもらって、このままだと内の会社に協力してくれる人たちがどんどん離れていく危機感を抱きました。おそらく、口にはしませんが、他の協力会社の人たちも同じような思いを持っている事は明白でした。
だから僕は動きました!
どう動いたか?と言うと簡単です。あのベテラン女性は「あいさつ」もしないし、「陰口」をたたいているから社内の雰囲気が悪くなるし、このままだと、内の会社のファンがいなくなるよ!とその女性の耳に届くように言い始めたのです。
実は、なんでこんな事を言い始めたのか?と言うと、社内外の人がどう思うか?を良く考えてみました。関係する人たちは、きっと、こう思うはずです。「あのような人を野放しにしている会社というのは、会社自身の体質なんだな~」と同じように見られてしまっているのです。この会社との付き合いは、あまり深入りしないようにと考えている関係者は多いはずなのです。
さて、その後、どうなったかと言うと、急に愛想が良くなったのです。但し、「導火線」に火を点けた僕に対しては、ムカついていたんだと思うので、シカト(無視)はされましたが、少しは風通しが良くなって来ました。
今、思えば会社には色んな人がいますが、会社にいる以上はみんな一蓮托生なのです。だから、たかが一人の女性と言っても、この女性の態度、対応で会社としての品位も見られてしまうのです。
もうひとつ、このベテラン女性の方なんですが、当時まだ60歳手前と言うのに、こう言うと失礼かもしれませんが、物凄く老けているのです。
その女性を知るベテラン社員に聞くと、入社当初は素直で一生懸命仕事をしていたそうです。それが、月日が流れて気が付くと「挨拶しない」「陰口を言う」「人を見下す」ようになっていたんだそうです。
僕がここで思ったのが、長年、「陰口」や「人を見下す」態度を取っていると、醜い顔になっていくんだな~とつくづく思いました。今、思い返してみれば社内で笑った所を見たことがありませんでした。陰口や挨拶もしない見下した態度を最初に目や耳にするのは「自分」なんです。毎日ではなくても、毎回、毎回、そんな事をしていれば、「自分自身の身体も拒絶反応を示し、老化を早めるのかもしれません」と、むしろ怖くなりました。
人生には色んなドラマがあって、何が、その女性を変えてしまったのかは分かりませんが、普段、僕らがテレビで見るドラマ以上に、現実はもっと深いんだな~。と思いました。本人に気持ちを確かめたことはないですが、何があっても、自分の人生ですから、自らを傷つけるような「陰口、悪口、告げ口」を吐いてはいけないと、つくづく思いました。
今日はここまでです。最後まで読んでくれてありがとうございます。
今日も一日良い日でありますように。
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